・投資信託とETFは、どっちを買えばいいの?
・その中でも、どんな商品を買えばいいの?
初心者におすすめのインデックス投資では、投資信託の方が良いです
そのような疑問をお持ちの方へ、丁寧に解説する記事となります。
この記事を読んでいただければ、投資信託とETFの違いがわかり、どちらでどの商品に投資すればよいかが分かるようになります。
投資信託やETFとは
まず、この信託信託やETFとは、
「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などにする金融商品」
のことです。
身近な生活に置きかえて、ご説明します。
あなたは、ハンバーグ定食が食べたいとしましょう。
そのとき、
合いびき肉・玉ねぎ・パン粉・ケチャップ・ごはんなどの材料(個別銘柄)を買ってきて、調理してハンバーグ定食を作る人もいるかもしませんね。
でも調理が苦手だったり、時間をかけたくない人は、
ハンバーグ弁当(投資信託やETF)を買ってきたりすると思います。
料理なら得意な方もいらっしゃるかもしれませんが、
個別銘柄の運用は、膨大な勉強量・経験・時間が必要になります。
プロの投資家以外の一般人は、そのようなことはできませんから、
投資信託やETF(ハンバーグ定食)を買って運用すればよいのです。
ただ、運用してくれる代わりに、運用会社に手数料を支払うことになります。
その年間手数料を「信託報酬」といいます。
優良な投資信託・ETFの条件は、
信託報酬が安い(目安0.5%以下)ものです。
投資信託とETFの違い
投資信託とETF(上場投資信託)の違いは、投資信託は上場していないのに対して、
ETF(上場投資信託)は上場されており、普通の株と同様に取引することができます。
それぞれのメリット・デメリットが下記の通りです。
投資信託 | ETF(上場投資信託) | |
信託報酬 (手数料) |
高い (デメリット) |
安い (メリット) |
購入単価 | 小さい (メリット) |
大きい (デメリット) |
売買タイミング | 1日に1回 | 証券取引所取引時間内でいつでも |
信託報酬(年間手数料)が安いETFの方がいいの?
初心者におすすめのインデックス投資では、投資信託の方が良いです
インデックス投資とは
まず、「インデックス投資って何?」と思う方もいるのではないでしょうか。
インデックスとは「市場平均の動きを示す指数」をいいます。
インデックス投資とは
「市場平均の動きを示す指数」と、同じ値動きを目指した商品で運用する投資のことです。
そもそも、指数(インデックス)が何かわからないですよね。
日本では
日経平均株価(日経225)、TOPIXが指数にあたります。
簡単に言えば 日経平均株価(日経225)とは、日本を代表する225社の平均の株価です。
海外では、
米国上位500社の平均である「S&P500」、全世界約4000社の平均である「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」があります。
おすすめのインデックス(指標)は、
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(全世界株式インデックス)です。
このインデックス(指標)がオススメな理由は、下記の記事で学んでいただければと思います。
この全世界株式インデックスを買えば、全世界の国に分散投資できます。
この投資法は、始めることがとっても簡単な上に、日々何もしなくていいのです!
詐欺みたいですね!
と言いましても、最低限の知識がなければ、損をしてしまいます。
正しいインデックス投資の理解が、確実なリターンにつながりますので、
下記の記事を読んで、インデックス投資を勉強していただければと思います。
インデックス投資の投資信託とETF比較
下記表は、代表的なインデックスの投資信託とETFです。
パーセントは、信託報酬(年間手数料)を示しております。
前述のとおり、おすすめのインデックス(指標)は、
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(全世界株式インデックス)ですが、
ETFなら「VT」、投資信託なら「eMAXISSlim全世界株式インデックス」と、いずれでも購入することができます。
表のパーセントのとおり、ETFの方がわずかに信託報酬(年間手数料)が安いです。
地域 | インデックス (指数) |
投資信託 代表例 |
ETF 代表例 |
米国 | S&P500 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 0.0968% |
VOO 0.03% |
新興国 | MSCI エマージング マーケット インデックス |
eMAXIS Slim 新興国株式 インデックス 0.187% |
VWO 0.10% |
全世界 | MSCIオール・ カントリー・ ワールド・ インデックス |
eMAXIS Slim 全世界株式 インデックス 0.1144% |
VT 0.08% |
※信託報酬(年間手数料)は、2021/1/24現在データ
投資信託メリット① 配当金の税引前再投資
長期投資ではeMAXIS Slim 全世界株式(投資信託)の方がお得な理由は、
下記表のとおり、配当金の取り扱いの違いです。
eMAXISSlim 全世界株式 (投資信託) |
VT (ETF) |
|
配当再投資 | 税引前再投資 (メリット) |
税引後再投資 (デメリット) |
※インデックスファンド以外では、配当金を分配する投資信託もあります。
もう少し詳しく説明しますと、
■eMAXIS Slim 全世界株式(投資信託)の場合
配当金は、私たち個人投資家の手元には来ず、ファンド内(商品内)で自動的に再び投資されます。
個人投資家は配当金を受け取っていませんから、その都度税金を払う必要はありません。
最終的に売却したときだけ約20%の税金を払えばよいのです。
■VT(ETF)の場合
配当金は、3か月に1度、私たち個人投資家の手元に来ます。
その際、税金が約20%引かれます。
再投資する場合は、税金引かれた金額で投資することになりますので、
投資効率が下がってしまうのです。
下記グラフが
長期投資した場合のリターンを比較したものになります。
信託報酬(年間手数料)、税金がなかった場合のリターンを100として、「利益」、「税金」、「信託報酬」の比率を記載しております。
【前提条件】
・投資商品
投資信託:eMAXISSlim全世界株式
ETF:VT
・投資年数:20年
・期待利回り:5%想定
VT(ETF)の方が、信託報酬は安いですが、税金が高くなります。
信託報酬と税金の合算は、eMAXISSlim全世界株式(投資信託)の方が安いので、効率が良いのです!
投資信託メリット② 購入単価が小さい
投資信託のメリット2つ目は、購入単価が小さいということです。
下記表は、代表的なインデックスの投資信託とETFです。
金額は、最小購入金額を示しております。
※最小購入金額は、2021/1/24のものです。
eMAXIS Slim全世界株式インデックスは1円単位で買えるのに対して、
VTは10000円単位なのです。
すなわち、毎月定額積立をする場合、
投資額が1万未満であったり、1.5万のような中途半端な金額は購入できなくなってしまうのです。
また、現在はVTが1口1万円ですが、
株価の上下動することによって毎月投資額を買えなければなりません。
地域 | インデックス (指数) |
投資信託 代表例 |
ETF 代表例 |
米国 | S&P500 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 1円 |
VOO 36,000円 |
新興国 | MSCI エマージング マーケット インデックス |
eMAXIS Slim 新興国株式 インデックス 1円 |
VWO 6,000円 |
全世界 | MSCIオール カントリー ワールド インデックス |
eMAXIS Slim 全世界株式 インデックス 1円 |
VT 10,000円 |
※最小購入金額は、2021/1/24のものです。
まとめますと、
インデックス投資をするのであれば、ETFではなく投資信託1択になります。
ETFのほうが良い場合(中級者向け)
でも、ETFを使う場合はないの?
インデックス投資以外では、
ETFを使ったほうがいい場合もあります!
【ETFを使ったほうがいい場合】
①ETFのみしかなく投資信託がない場合
(例:セクターETFなど)
②ETFと投資信託の信託報酬の差が大きい場合です。
(例:中国ETFなど)
「①ETFのみしかなく投資信託がない場合」は、下記のようなものがあります。
・米国セクターETF
・中小型株VXF
・半導体分野SMH
・長期米国債券TLT
各ETFについては、下記の記事をよんでいただければと思います。
まとめ
いかがでしたか?
投資信託やETFについて、知ることができたでしょうか?
投資信託のメリットは、下記2つです。
①配当金の税引前再投資
②購入単価が小さい
インデックス投資をするのであれば、
ETF(VT)ではなく、投資信託(eMAXIS Slim全世界株式)で投資しましょう!
インデックス投資をしていない方は、これを機会に始めることをオススメします!
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