具体的には、妻(夫)に投資を理解してもらえないことで、下記のようなお困りがあるのではないでしょうか。
①妻が家庭のお金を管理していて、自分の少ないお小遣いでは投資できない。
②積立NISAをフル活用するために、自分だけでなく妻(夫)にもやってもらいたいが、やってもらえない。
そのような困りごとを解決する記事になっております。
この記事を読んでいただければ、
妻(夫)に投資を理解してもらう切り口を学ぶことができます。
私自身も、投資に興味がない妻に投資を理解してもらうために、
いろんな切り口で説明してきました。
今回は、そのノウハウを、みなさんにお伝えしていきます。
まず読者の方が、つみたてNISAやインデックス投資が分かっていないという方は、
下記リンクから、学んでいただくことをおすすめします。
妻(夫)に投資を理解してもらうための心構え
まず、妻に投資を理解してもらうためには、下記の心構えが必要です。
・自分が投資について、しっかり理解する
・家族が明るい未来になるようにしたい、という思いを伝える
・将来の計画を立てたうえで、投資の必要性を説明する
・「話だけでも聞いて欲しい」と下手に出る
・妻(夫)に理解してもらえるまで、切り口を変えて何度でもチャレンジする
それでは、
本題の「妻(夫)に投資を理解してもらうための説得方法 8選」
を説明していきます。
①現金の価値は年々減っていく
下記グラフは、株式、長期国債、短期国債、金、ドル(現金)の実質リターンになります。
「実質」とは、インフレ率を加味したリターンのことを意味しています。
株式は、平均年率リターン6.5~7%もあるのです。
一方で、ドル(現金)は-1.3%なのです。
現金は、インフレする分だけ、価値が減っていくというわけです。
お金を減らさないためにも、株式投資をする必要があります。
現金だけを持つのは、ある意味リスクでもあるのです。
さらに、下記のような具体例を挙げて、妻(夫)に説明するとよいでしょう。
チョコボールの価格が、
20年前は約50円でしたが、現在は約80円になっています。
同じ50円を持っていても、20年前は買えましたが、今は買えません。
このように、基本的に経済はインフレする方向にありますので、
同じお金でも、現在より未来の方が、買える量が減ってしまうのです。
②長期で株式投資をすればプラスになる
しかし、長い投資期間(10年間)をかければ、元本を割る可能性はかなり低くなります
下記グラフは、
全世界の株式のうち、約6割を占めている米国株式インデックスに投資した時のリターンになります。
1950~2017年のデータですが、
運用期間が1年では、過去最高:+47%、過去最低:-39%と、かなりの幅があります。
この1年の結果だけみると、ギャンブルですね!
しかし、積立運用期間が10年になると、
過去最低でも年率マイナス1%と、損する確率がかなり減ります。
※引用 JPモルガン・アセット・マネージメント 「Guide to the Mackets 2017」
「年率マイナス1%とは言え、元本割れになる可能性があるんでしょ」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
積立運用期間が10年のときの年率マイナス1%は、あくまで過去最低値ですので、
ITバブルやリーマンショックの底値で売却してしまうような極めてレアケースの値です。
妻(夫)に対しては、
「10年以上投資すれば、損することはほとんどないんだよ」
と説明してみましょう。
③長生きリスクに備えられる
老後に必要な金額2000万の根拠は、
夫65歳、妻60歳の夫婦が、夫95歳、妻90歳まで生きた想定になります。
「私は90歳まで生きれないよ」と言い返されるかもしれませんね。
下記表は、生まれた年ごとの50%生存予測年齢になります。
50%生存年齢とは、
50%の人が生きていて、50%の人が亡くなっている年齢のことです。
現在45歳以下の50%生存年齢は、
男性は92歳以上、女性は99歳以上なのです!
長生きしたくなくても、100歳以上まで長生きしてしまうリスクがあるのです。
そうなれば、老後に必要な金額は2000万どころではありません。
妻(夫)に対しては、
「二人で豊かな老後を送るためにも、堅実な投資で増やしていきたい」
と伝えてみましょう。
生まれ年 | 50%生存年齢 | |
男性 | 女性 | |
1995年 | 97.1歳 | 103.7歳 |
1990年 | 96.0歳 | 102.7歳 |
1985年 | 94.9歳 | 101.6歳 |
1980年 | 93.8歳 | 100.6歳 |
1975年 | 92.7歳 | 99.6歳 |
1970年 | 91.6歳 | 98.6歳 |
1965年 | 90.5歳 | 97.5歳 |
1960年 | 89.4歳 | 96.5歳 |
1955年 | 88.3歳 | 95.5歳 |
1950年 | 87.2歳 | 94.5歳 |
出典:後田亨、永田宏 著「いらない保険」19,20ページ
④ゆでガエルにならなくてすむ
前述のとおり、インフレによってモノの価格が高くなるほかに、
社会保険料と税金が、今後さらに増加していくからです。
例えば、総所得700万の人の手取り額が、
2002年→2017年の15年間で、50万円も減っているのです。
この原因は、社会保険料の増加と控除額縮小です。
引用:ダイヤモンドオンライン
国は、国民が気付かないような項目で、毎年増税しているのです。
そして今後も、社会保険料/税金(消費税含む)の増加が見込まれます。
毎年同じ年収でも、気づいたときには手取り金額が減って、
貧しい暮らしになってしまうのです。
このような現象を「ゆでガエル理論」と言います。
ゆでガエル理論とは、
カエルが、
ぬるま湯に入れて徐々に水温を上げていくと気づかずに、
ゆでガエルになって、死んでしまうというものです。
妻(夫)に対しては、
「将来、貧しい生活(ゆでガエル)にならないためにも、
お金があるうちに、堅実な投資でお金を増やしておきたい」
と伝えてみましょう。
⑤投資によって時間を買うことができる
具体例をあげて説明します。
今、投資できるお金が300万あるとし、そのお金を全世界株式インデックスに投資します。
※期待できる年率リターン:6%
引退するまでの年数(運用できる年数)が仮に25年あると、
投資したお金は、300万→1200万(900万アップ)くらいになります。
その人が年収550万(手取り年収450万)だとすると、
2年間分の労働収入が得られたことになります。
すなわち、2年間働かなくてもよくなったので、
その2年間は自由に使うことができるのです。
妻(夫)に対しては、
「投資収益により、働かなくてよくなった時間だけ、家事ができる、子供と一緒に暮らせる時間が増やせる」
とアピールしましょう。
⑥お金にとらわれない人生を送ることができる
前述のとおり、
・インフレによる現金の価値減少
・社会保険料増加
・控除減少による税金増加
・消費税増加
・年金受給額の低下
など、私たちの生活をはばむ障壁は多くあります。
お金について考えたくなくても、将来お金で頭を悩ませるかもしれません。
インデックス投資であれば、最低限の知識で始められます。
そして、一度積立設定しておけば、あとは放置でいいのです。
投資で増えたお金で老後を暮らすことができれば、お金の心配は減り、
真に「お金にとらわれない人生」にできるのでは、ないでしょうか。
妻(夫)に対しては、
「将来、興味がないお金で悩まないように、今ちょっとだけ勉強して投資をしよう。
そうすれば、将来はお金にとらわれない生活が送れる!」
と伝えましょう。
⑦両学長(リベ大)の動画をみてもらう
両学長(リベ大)のコンセプトは
「自由に生きるための知恵を学んで、人生を豊かにしよう」です。
両学長(リベ大)の動画をみてくれれば、投資など行動したくなるはずです。
とはいってもなかなか興味のない動画をみてくれないですよね。
「私は家事で忙しいの!」と怒られてしまうかもしれませんね。
普段、妻(夫)がやっている家事を、代わりに自分がやって、
相手の時間をつくるかわりに、動画を見てもらうなどの努力をしましょう。
⑧プレゼン資料を作成して説明する
最後に、投資を理解してもらうための説得方法8つ目は、
自らプレゼン資料を作成して説明する方法です。
私自身は、この方法で妻に理解を得ることができて、妻に投資を始めてもらいました。
説得方法①~⑦を口頭で説明しても、言い合いになることが多いかもれません。
そのような方には、この方法がおすすめです。
自ら説得するためのプレゼン資料を作成するとともに、
想定質問への補足資料も用意しましょう。
そして、
「プレゼンを用意したから、話だけでも聞いて欲しい」
というスタンスで話を持ち掛けるのです。
相手(配偶者)としても、プレゼン資料まで用意されたら、しっかり聞かざるおえません。
さらに、配偶者の質問に対しては、準備していた補足資料を出すのです。
ここまでの対応を見せれば、アナタへの信頼度がアップし、投資についても受け入れてくれるかと思います。
まとめ
妻(夫)に投資を理解してもらうための説得方法8選は、いかがでしょうか?
妻への説得方法は、下記8つです。
①現金の価値は年々減っていく
②株式は長期的には高確率でプラスになる
③長生きリスクに備えられる
④ゆでガエルにならなくてすむ
⑤投資によって時間を買うことができる
⑥お金にとらわれない人生を送ることができる
⑦両学長(リベ大)の動画をみてもらう
⑧プレゼン資料を作成して説明する
妻に理解してもらえるまで、切り口を変えて何度でもチャレンジしてみてください。
ツイッターもやっておりますので、フォローいただけるとうれしいです!